『建築への思い』 

2003/3/11


 日本の建築は元来鋳型にはめ込まれる事のない、簡素な飾り気のない、清らかさを持っている。
 家業である鍛冶屋を私は生かし構造材が素直に現れていて、それが同時に美的形成に役立って、効果が表れる建築をしたい。
 少し古くても良い、本格的な建築をやる事が肝要なのだ。
 「観ていやでない建築」
 古人の後を追わず、古人の求めたところを求める建築を
 建築は念には念を入れる事。(吉田鉄郎 著「日本の住宅」[鹿島出版会]より)
 日本の建築は元来落ち着いた控えめな、そして論理的な美しさを持っている。
 現在の建築の簡素化、単純化、標準化は全て古来の建築に通じるものがあります。
 そして、私はやじろ兵衛のような、回転木馬のような、童心的遊び心を持ちながら、建築に携わります。
 全て快適な、合理的な建築は薦めません。どこか不具合のある、アンバランスな空間があってこそ人の住める空間が生まれると信じて居ります。
 又、日本の建築は常に環境と共存し合い、一体化している事を忘れてはなりません。

 

赤羽鉄工株式会社
建築馬鹿の代表取締役 赤羽広治